DIEGO
10代でストリートアートを始めたDIEGOは「東京のストリートを代表するアーティスト」ではないが、「⽇本のストリートシーンにおいて、最も⾵変わりなアーティスト」だ。
美術教育は勿論のこと、⼤学・専⾨教育は受けていないし、東京の荒々しいストリートシーンに揉まれて育った訳ではない。
その代わりDIEGOは持ち前のオタク的観点によってgraffitiやストリートアートに精通し、街の中に独⾃の視点で表現を仕掛け続け、いつからか「ジワジワと知られる」ストリートアーティストとなった。
DIEGOの作品に登場する不恰好で可愛らしいキャラクター達は、彼が街の中を⾃転⾞を漕いで探し出したレトロな看板や、古本屋に⾜蹴に通って昔の印刷物から探し出した「製作者不明のキャラクター」である。
また、彼の描く不思議な⽂字は、ヨーロッパを中⼼として新しい世代に広がるToy Grffiti(下⼿グラフィティ)の影響を受け、独⾃の視点で発展させたスタイルだ。
このようなDIEGOのもたらす「脱⾅したストリート表現」は、絵画や壁画というビジュアルアートから、また街の中のgraffiti、そしてコンセプチュアルアートまで、少しづつ活動の幅を広げている。
近年ではSIDE COREの⼀員として展覧会の企画や作品発表に勤め、また⾃⾝が主催する壁画プログラムにおいても世界各国のアーティスト達の壁画制作のディレクションをおこなっている。